人間の本質
会社の上司、バイト先の先輩との関係や恋愛、夫婦関係など日常生活での人間関係が上手くいかない理由は実は人間の脳に原因があるのです。
なので今日は人間の脳、男脳、女脳について少しお話ししていきます。
突然ですがもしあなたが男性の場合なら、「女って本当に理解できないよね。」あなたが女性の場合なら「男って本当に理解できないよね。」って思ったことがある人はいますか?? 僕はほとんどの人が「ある」と言うと思います。
それは人間には絶対にある「脳」に違いがあるからです。
では男性脳と女性脳はどう違うのか??という質問に答えるのは難しい点があります。
でも男性と女性の脳にはそれぞれ特徴がありますので、その特徴についてお話しさせてください。
その前に左脳と右脳の役割について触れましょう。
人間には大きく分けて左脳と右脳があり、左脳は思考や論理、人間的な脳と言われていて、文字や言語を認識しています。
一方で右脳は、動物的な脳と言われていて、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの五感や直感、感情、空間把握を認識しています。
男性はどちらかと言えば左脳優位だと言われていて、比較的一つのことにこだわる「オタク脳」です。
一つのことにこだわる「オタク脳」は、人間関係など複雑なことを疎かにし、コンピューターなど一つのことに対してのめり込んでしまう事例が男性には多いのです。
一方で女性脳はどちらかと言えば右脳優位で、イメージやひらめき、感情、男性脳とは違い人間関係を大事にする「きずな脳」だと言われています。
家族と友人のことが何より大切であり、何かのお題などで議論しても仕方がないと言う考えを持っています。
例えば、男女共に携帯を渡したとしましょう。
男性は「オタク脳」ですから渡された携帯の有効な使い方、攻略法、解決策を見つけようと議論したがります。一方で女性は「きずな脳」ですからその携帯を使って写真を撮ったりして遊び、人との関係を築こうとします。
飲みの場でも男性はその酒についての知識を語ったり、わからない知識があればそれについて理解するまで調べたりします。女性の場合は友達と楽しく酒を飲んだりして感情を豊かにします。
女性が男性に恋愛の相談を持ちかけた時でも、男性はその相談に対して、まず解決策を考えようとします。一方女性は解決策などは求めておらず、自分の気持ちに共感をしてほしいだけです。
このように、普段生活を送っている中でもこんなに男女間でミスマッチが起こっているのです。
特に、職場に置いても、男性上司は部下の女性社員の扱いに困り、女性社員は男性上司の言っていることが理解出来にくいといったことが起こります。
そんな時こそ男女脳の優位性について知っていれば互いに寄り添えあえると思います。
恋愛でもビジネスでもお互いを理解し合わなければ上手くいきませんので、人生を上手く生きていく為に「男性脳と女性脳」の本質を見つけていきましょう。
ここでは男脳と女脳の違いを大きく3つに分けて説明していきます。
競争と共感(1番になりたい男、みんなと同じが良い女)
結論から言うと、男脳は競争を求め、女脳は共感、共有を求めます。
例えば、新しくラーメン屋が出来てラーメン屋の話になった時の場合です。男脳はそこのラーメン屋より自分の行きつけのラーメン屋を勧めたりして、相手より優位に立とうとします。女脳の場合は「そのラーメン屋行ってみたいから今度友達連れて一緒に行こうね」と相手との競争をさけ、人間関係を深めようとします。
極端に言えば、男脳は一番になりたいと考え、女脳はみんなと同じがいいと考えます。
男脳は比較的独占欲も強いので、金儲けや良い情報を手に入れたら女脳とは違いみんなに共有しようとしません。
例えば、数人でランチに行った時の場合、男性は自分の物は自分のものと考え同じ物を頼んだりしますが、女脳は一人一人違う物を頼んでみんなでシェアしようと考えます。
男性は「一口頂戴」と言う言葉が嫌いな人が多い理由は、独占欲が強いことから生まれるので、シェアしたいと考える女脳からしたら理解しようにも理解ができないのです。
まとめると、男脳は独占欲も強く相手より優位に立とうとしますが、女脳は人間関係を深めようと共感し共有しようと考えます。
モノタスクとマルチタスク(一つに集中する男、同時進行ができる女)
「モノタスク」と「マルチタスク」と言う言葉を聞いたことはありますか?モノタスクとは、「ひとつの」を意味する接頭語「mono(モノ)と「作業」を意味する「task(タスク)を組み合わせた言葉。つまり「ひとつのことしかできない」と言う意味です。
マルチタスクとは、「multi(多様な)」意味します。つまり「いくつもの作業が同時にできる」と言う意味です。
ここでは「モノタスク」は男脳で、「マルチタスク」は女脳です。
例えば、夫婦での日常生活での場合、「モノタスク」の男性脳はテレビを見るならテレビを見るだけで、寝るなら寝るといった一つの事しか出来ません。しかし女脳は「マルチタスク」なのでテレビを見ながら洗濯物を畳むこともできるし、化粧しながら本読んだりなど複数のことが同時にできるのです。なので人の気持ちを共感、共有出来る(マルチタスク)の女脳の方は介護士、看護師などの職業に就く方が多い理由もここにあります。
会話の中でも男女脳に違いがあり、女性同士の会話でも男脳の男性からしたら、ひとつの会話も終わってないのにコロコロ変わる女同士の会話に理解出来ません。男脳は一つのお題が結論に至るまで納得しませんからここでも男女脳の構造に違いが生まれます。
モノタスクは「最終思考」を持ちマルチタスクは「拡大思考」も持っています。
男脳は「最終思考」ですから今起こっていること、目の前のことを急いで解決しようとします。夫婦での喧嘩でも男性は今起こっていることだけで喧嘩をしますが、女性は「拡大思考」なので今目の前で起きている喧嘩を過去や未来にまでリンクさせて喧嘩をします。「あの時もそうだった、どうせまた同じこと繰り返す」など男脳の男性が一番言われたくない事を言います。男性は目の前の出来事以外の話を持ち込まれるとそのことに関して理解出来ないので夫婦内の喧嘩は悪化します。
目の前の結論を急ぐ男と、それまでのプロセスやこれからを重視する女では当然いき違いが起こります。
女脳はプロセスを大事にする傾向があるので、女性を褒める時は結果を褒めるのではなく、それまでのプロセスを褒めることで女性は自己重要感が満たされます。
例えば、職場でのプレゼンがあった場合、そのプレゼンの結果だけを褒めるのではなく、このプレゼンが完成するまでのプロセスを褒めることです。「このプレゼンを完成させるために、自ら残業もしたり夜も寝ないでプレゼンに励んでいたね」などそれまでの努力を認めてもらうことこそが女脳が求めていることなのです。努力などどうでもよく結果が全てと考えている男脳では理解のできないことですが、男脳の上司は結果よりこれまでのプロセスを重視する女脳のことを理解してあげることで上司と部下の関係が上手くいくと思います。
なのでお互いの脳について少しでも考えることで人間関係は上手くいくんじゃないかと思います。
論理型と感情型(理屈で行動する男、感覚で行動する女)
論理型、感情型と言われてもピンとこない人がたくさんいると思うのでここでも例えを元に説明してきます。
ある晩二人のカップルが宅飲みをしていて、彼女(女脳)の方が彼氏(男脳)に「酒が足りなくなったからコンビニで酒を買ってきて欲しい」と頼み彼氏さんは言われた通り酒だけを買ってきました。しかし彼女は酒だけ買ってきた彼氏に「酒だけ?飲み終わりの味噌汁とアイスとか買ってきてくれれば良いのに。気が利かないな」と言って喧嘩。
夫婦や恋人同士ではよくある光景の一つだと思います。
このやり取りからも、男脳と女脳の明確の違いがうかがい知ることができます。
それは、「言って欲しい」のが男脳で「感づいて欲しい」のが女脳だと言うことです。
ここでは、彼女が彼氏に「酒を買ってきて欲しい」とお願いをしているので、ここだけ見たら酒だけ買ってきて欲しいと言っているんだから当たり前酒だけ買うに決まっていると思った方はいませんか?僕もそう思います。そう思った人はきっと男脳の人でしょう。実はこの言葉の続きには女性脳にしか共感できない言葉になっていない言葉が存在するのです。
実は女脳の彼女は彼氏に「酒を買ってきて欲しい」の言葉の後に言葉としては発してはいないけど心の中で「酒のついでに飲み終わりのあったかい味噌汁かアイスクリームが食べたいから一緒に買ってきてくれたら嬉しいな」と男性脳ではとても気付くことがない続きの言葉があるのです。
男脳は理論的、システム的に考えますから、言われたことを言われた通りに忠実にこなそうとします。「酒を買ってきて」と言われたから酒だけを買ってくるなど、言葉の意味をそのままに受け取ります。一方で女脳は言葉の裏にある「感情」を重視します。女性が発する言葉にはその前後に、言葉になってない言葉があると言うことです。多くの女性は自分の気持ちに気づきて欲しいと強く思います。なので先程の例えで言うと彼女は彼氏に「酒を買ってきて」の後に続く言葉に気づいてほしかったと言うことになります。当然彼氏は男脳ですから言わないとわからないからいって欲しいと思うのです。
先程の例えで、味噌汁かアイスクリームと言いましたが、そこの商品に関してはなんでも良いのです。ただ、女性は自分の気持ちに感づいてくれたことが嬉しいと自己重要感が満たされるので男性は日頃から女性の気持ちを少しでも多く気付けるように努力しましょう。
言われなきゃわからない男、言わなくてもわかって欲しい女。時代を問わない男女の思いや行き違いや、すれ違いはこうして生まれるのです。